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WEB SPIRALの導入効果とは? 導入事例とお客様の声

WEB SPIRALの導入で膨大な更新ルーチン作業を削減しキャンペーン戦略を加速。 イッツ・コミュニケーションズ株式会社

イッツ・コミュニケーションズ株式会社(略称iTSCOM)は、東急線沿線地域を広くカバーするケーブル事業会社である。2004年末にWEB SPIRALを導入。ケーブルテレビ、インターネット、IP電話等のプロバイダとしてポータルサイトを運営する同社に、導入後の効果がどのように現れているか、お話を伺った。

  • イッツ・コミュニケーションズ株式会社
  • 中央:通信事業部 戦略・事業推進担当 事業推進グループマネージャー:神林氏
  • 左:エー・アイ・アイ株式会社 放送・配信サービス事業部 コミュニケーションビジネスグループ 名畑氏
  • 右:通信事業部 戦略・事業推進担当 事業推進グループ 佐伯氏
イッツ・コミュニケーションズ株式会社

導入の経緯

担当ディレクトリ制をとりつつも面倒な更新フロー

iTSCOMでは以前2 つのポータルサイトを運営していたが、その運用は別々に行っていた。サイトに統一性を出すべく、2004年6月にサイトをリニューアルし総合ポータルとして出発したが、運用には課題が残った。というのも、多くの部署ごとにディレクトリを分け、部署ごとに更新していくというサイト構造だったのだが、「各部署から上がってきた更新依頼を、事業推進グループという中枢部署で一括して処理するため負荷が一極集中し、また修正が発生しても直接各部署で更新できずワンクッション置いていたので、迅速に対応ができなかった」(WEBマスター:神林氏)。各担当ディレクトリ制で各部署が思い思いに更新できると言いつつも、更新できるのはテストサーバーのデータ。本番サーバのデータは事業推進グループでしか更新できなかった。よって、例えばカスタマーサービス上の緊急の更新が発生したときも、対応が遅れていたわけだ。セキュリティや、ページ内容の統一性の面でそうしていたのだが、運用面では各部署から不満の声があがっていた。

担当ディレクトリ制をとりつつも面倒な更新フロー

各部署からの頻繁な更新依頼に目の回るような毎日

各部署からの頻繁な更新依頼に目の回るような毎日

その上、更新依頼はすべてメールでの指示。「更新するHTMLファイルが確定したら、メールで更新内容が事業推進グループにまわってくる。文面の指示通り更新していくのでアップ漏れが起こることもしばしば。受けるほうは本番に上げたファイルの確認まで手が回らないし、指示を出すほうは確認をしてもらっているものと思っているので、ミスが生じる」(デザイン担当:名畑氏)。番組表などをすべて静的ファイルで作成しているので、かなり頻繁な更新になるのだが、その更新作業は2ヶ月あたり1200ファイルにも及ぶ。それだけ危険で煩雑な作業だったのである。

WEB SPIRALの使い勝手のよさがiTSCOMにマッチ

そのような状況からもともとCMSを入れる必要性を感じていた同社だが、「CMSはカッチリ固めて作られたものが多く、使い勝手に疑問があった。自分たちの運用に合ったものを入れたかったので、導入はまだ控えていた」(神林氏)。WEB SPIRALを選択したのは何と言っても、必要なものだけを選択し、カスタマイズして入れられるところに魅力を感じたからだという。「WEB SPIRALは我々のためにあるようなシステムと感じ、導入を決めた。まず社内で運用フローを書き出し、それに当てはめていく形で導入を行ってもらえたのにも満足している。」(同氏)。

導入効果

承認ワークフローで膨大な更新ルーチン作業がなくなる

導入の結果、きれいに消滅した作業がある。それは、あの「1日あたり数十件もの更新依頼」だ。ディレクトリごとに権限の付与ができるので、各部署が直接ファイルを更新できるようになり、今までのメールによる更新依頼がまったくなくなった。
デザイン担当は日々の更新ルーチンに追われることなく、魅力的なコンテンツ作りに注力できるようになったそうだ。「セキュリティ面から、ディレクトリごとに権限付与できる承認ワークフロー機能に一番こだわった。今までのFTP転送では絶対実現できなかったこと」(システム担当:佐伯氏)。「チームをまたがった権限付与にも柔軟に対応してくれて、ありがたい。」

承認ワークフローで膨大な更新ルーチン作業がなくなる

タイムプレビュー機能はキャンペーン戦略に生かす

タイムプレビュー機能はキャンペーン戦略に生かす

「なんといっても便利なのがタイムプレビュー機能。これは入れる前から欲しかった機能の一つ。過去・現在・未来のサイトの公開状況を、分単位で時刻指定してリンク構造もそのままに再現やプレビューできる。今は主に目先のプレビューに追われてしまっているが、キャンペーンページの管理に非常に役に立っており、今後は先々のキャンペーン戦略に使いたい」(神林氏)。また、ニュースの速報を臨時に入れ、また元に戻したいなどといったときには、ファイル履歴管理機能がある。公開後・または公開予定として登録されたファイルは自動的に蓄積されるので、バックアップ忘れといったミスをカバーしてくれる安心感は強い。

時刻指定配信で年末年始を楽々乗り切る

時刻指定ファイル配信機能で助かったのは年末年始の更新時。正月はケーブルテレビのかきいれ時で、加入アクションの促進にも正月の更新が重要。今までは大晦日に出勤して更新していたのが、時刻指定でファイルをアップロードできるので担当者の負荷が大幅に減った。 「システム担当の土日・休日、夜間対応がほとんどなくなった。空いた時間はシステム開発案件に注力できる」(佐伯氏)。

時刻指定配信で年末年始を楽々乗り切る
導入 効果
  • WEB SPIRALを導入(現在、制作は従来どおりDreamWeaverで)
  • サイトは導入に際して一切変更する必要なし
  • インストールはネットドリーマーズだがそれ以外はイッツコム様自身で行う
  • サーバ構成変更も無く、数日で導入作業、サイト運用開始し、利用方法問い合わせゼロ
  • サーバはPCサーバ1台、OS・DBなどプラットフォームもオープンソース
  • 各部署が直接ファイルを更新・公開でき、ウェブマスターは「承認」するだけに
  • 日々の作業に追われることなく、デザイン担当は魅力的なコンテンツ作りに注力
  • 敏速な情報更新が可能になり、更新漏れもなくなった
  • 時限配信機能によって、土日・休日・夜間対応がほとんどなくなった
  • 履歴を自動管理してくれるので、アーカイブ管理やファイルバックアップ忘れもカバー
  • 現在/過去/未来のサイトを分単位で再現・プレビュー⇒複数の更新結果のプレビューのほか、キャンペーン効果更新管理などのサイト戦力にも効果
  • ディレクトリ別権限管理、チームをまたがった権限付与で柔軟なワークフローを実現

WEB SPIRALから広がる構想

同志としてネットドリーマーズに期待

まずは第一段階のWEB SPIRAL導入を終えたiTSCOMだが、これからのWEB戦略はいかなるものだろうか。「我々はまだ発展途上」と言い切る神林氏。今後はコンテンツを動的にし、お客様に素早く情報提供していきたい。そしてテレビ&ネット&IPを融合し、その3本柱を1つのインフラとしてサービスしていきたいとも。
「お客様の反応をPDCAサイクルに乗せれば、どんどんやりたいことも出てくるだろう。その点でも、段階的に導入できるWEB SPIRALはありがたい。最初から全てのコンポーネントを導入するとシステムに振り回されてしまうことにもなりかねない。単純に商品を導入するだけでなく、iTSCOMとネットドリーマーズとでどんどん意見を出し合い、お互いインスパイアしながらいいサイトを、いいシステムを作っていきたい」(神林氏)。
iTSCOMでの部署間におけるつながり=縦割り構造を、今後は人的に横につなげられるようにしたい、そのためにまず全部署をつないだシステムを。それはWEB SPIRALで出来た、という実感がある。「我々のケーブル事業は3本柱のサービス。1つ1つ独立したものだが、それをWEBに反映する価値を、WEB SPIRALの助けを借りて見出しているところだ。」WEB SPIRALへの期待がどんどん膨らんでいるようだ。